雪の贈りもの
- AYAKO TAKANO
- 2024年1月24日
- 読了時間: 2分
令和六年、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
新しい年が、皆さまにとって幸せな一年となりますようお祈り申し上げます。
私の住んでいる地域はよく雪が降ります。今朝は大雪でした。
「カタカタカタカタ」
朝の五時を少し回ったころ、遠くから音が聞こえてきます。除雪機の音です。
早朝に除雪機を動かしていたのは近所のおじさんでした。
私の家は、前後を道路に面しており、おじさんの家は裏通りの数軒先です。
おじさんは、裏通りを端から端まで除雪して回っていたのです。
早朝の寒い中、本当に有り難いことです。
「私も除雪しなくちゃ」と思って外に出ました。
ふと、おじさんの家の前を見ると、おじさんの家の前だけ雪がこんもり
積もったままになっていました。
「ねえ、おじさん。自分の家の前は除雪しないの?」
私が尋ねると、「いいの、いいの。自分ん家は後でゆっくりやるから」と
笑いながら答えました。
「お人柄が表れていますね」
「いやいやいや」
おじさんは、にっこり首を振ります。
家の前の通りでも除雪が始まりました。
左隣の家の奥さんは、先日、転んで骨にヒビが入ったと聞いていましたが、
除雪しています。
「あれ?」
よく見ると2軒左隣の家の奥さんでした。
彼女は70歳の高齢で、現在一人暮らしをしています。
頼まれたわけでもないのに除雪していたようです。
ふと見ると、彼女の家の前も、こんもり雪が積もったままでした。
「ああ、この人も自分の家を後回しにしているんだ」
思えば、私も自分の家を後回しにして右隣の家を除雪していました。
その家には、一人暮らしをしている94歳の女性が住んでいます。
極寒の早朝ですが、なんだか温かな気持ちになりました。
自分と同じように、人を大事にし、敬い尊び、助け支え合う。
「利他」の精神は、日常にあふれているんだなあと思いました。
みんなが、隣の人を助けていけば、巡り巡って、それは自分にも還ってきます。
そして、「利他」が循環すると、「調和」(和に調った状態)が生まれます。
私の地域は、冬、除雪が大変ですが、雪を通じて「調和」を実感できるよさもあります。
「日本っていいなあ」「日本人って誇れるなあ」と思いました。
今朝は、「調和」を感じる朝でした。
みなさんは、どんな朝を迎えられましたか?







待ってました、今年最初のブログ。素晴らしいお話をありがとうございます。
雪の中で隣人たちが互いに助け合い、心温まる「調和」の瞬間を共有できることは、本当に素晴らしいことですね。特に、70歳以上の方々が元気に行動される姿勢には感動します。
おじさんや奥さんの優しさ、そして94歳の女性への気遣いが、地域社会全体に温かさをもたらしていることが伝わってきます。冬の厳しい状況でも、互いに支え合い、助け合うことで「調和」が生まれる素晴らしい場面ですね。これからもそのような心温まる瞬間が続くことを願っています。
そして写真がとても可愛い! この雪だるまたちと雪ウサギは髙野代表のお手製ですか?
末筆ながら本年もAiエクセレント社の益々のご発展をお祈り申し上げます。
明日の雪かきは温かい気持ちでできそうです🤗ありがとうございます。
雪が縁結びをしてくれるのですね。温かな雪もあることを知りました。