若葉にエール

今まで雪で真っ白だった土から新芽が顔を出していました。「春だなあ」と感じます。同時に、いつも公道の手入れをしているおじさんの顔が思い浮かびました。おじさんは、冬になると皆が通れるように道の除雪をしてくれます。そして、季節ごとに楽しめるお花をたくさん育てています。きっとおじさんは、皆の笑顔が見たくて、幸せな気持ちでしているのだと思います。ゴミ出しに通る数分間の道ですが、道ばたの花を見ると幸せな気持ちになります。

ふと、小鳥たちの声がするので空を見上げると鳥たちが飛んでいます。

おじさんは、道の先の樹に鳥の餌台を設けて、毎日鳥たちに餌をあげています。そこには、小さな生まれたての鳥や、見たことのない鳥たちが訪れてきます。私が餌台にいた鳥たちに「おはよう！」とあいさつすると、バタバタ飛んで行ってしまいました。

「ごめんなさいね・・・」。

おじさんは、鳥たちを幸せにし、お花たちも幸せにし、そして私たちも幸せにしてくれます。すべて、おじさんの努力のおかげです。おじさんは、毎日コツコツ雑草を丁寧に取っています。愛情をかけ続けることで、お花たちはきれいに咲いてくれます。おじさんの姿は、毎日、愛情を注ぎ続けることの尊さを教えてくれます。

「おじさん、おはようございます。いつもきれいなお花をありがとうございます」と声をかけると、おじさんはニコニコです。私は、おじさんに声をかけるのが大好きです。おじさんの幸せそうな顔を見ると、私も幸せになるからです。おじさんの愛情が、この道を通る人たちを笑顔にしてくれます。おじさんのお福分けに「ありがとう」と言いたくなります。

ふと、昨年、おじさんがせっせと球根を植えていたことを思い出しました。次の年に花が咲くように、きちんと準備しておくって、とても大切なことだなあと改めて思いました。芽吹いた葉っぱは、どんどん成長していきます。毎年、若葉を見るたびに、私は新年度に出会う学生たちのことを思います。どんな花を咲かせていくのだろう。本当に楽しみです。4月に入りました。来週から学校の授業が始まります。皆にエールを送ります！